【私の理論暗記「超」追い込み法】受験に必要なこと以外は「脳」に情報を与えない!


M
(令和4年度税理士試験合格者)

【編集部より】
8月の税理士試験に向け、「理論暗記をもっと強化したい」と考える受験生も多いのではないでしょうか。「自分に合う方法をいかに早く見つけるか」が勝負どころのようですが、なかなか一筋縄にはいきません。
そこで、5人の合格者の方々がどのような方法をとって、直前期に追い込みをかけていたのかを教えて頂きました。いいなと思った方法はぜひ取り入れてみてください!

直前期の心構え

理論暗記とは直接的に関係ないように思われるかもしれませんが、直前期には、生活全般において、勉強以外で強い刺激を受けることは基本的に避けるように心がけていました。
というのも、直前期の講義で講師が”息抜き”について、「勉強を忘れてしまうようなすごく熱中してしまう趣味は、たいていそっちのほうが楽しくて戻ってこれなくなる。漫画やドラマだと続きが気になってしまう。漫画なら既に完結しているもの、1回で終わる映画などがいい。」と話していたからです。

自分もそういうタイプだと思ったので、勉強を完全に忘れてしまうような娯楽は極力手を出さないようにしました。とはいえ、何もかも我慢してしまうとそれもストレスなので、どうしてもやりたい趣味は時間を決めてやるようにしました。

「今年、法人税を受験するために必要なこと」を頭に入れて、必要なわけではないことは積極的に頭に入れないように意識していました(合格体験記はコチラ)。

法人税法が重要なことだと脳に認識させる

脳は重要なこととそうでないことを判別することはできなくて、目にする回数や頭の中で考える回数が多いものほど重要なこととして認識する、というような話を聞いたことがあります。なので、考えても解決しないようなことは考えること自体を極力やめて、法人税法の内容そのものを頻繁に考えることで、そちらが重要なことなのだと脳に刷り込むようにしていました。

また、黙読する、音読する、耳で聴く、頭の中で考えるなど1つの方法に限定せず、「五感」を使って脳に刺激を与えるようにしていました。

この中でも、特に「頭の中で考える」ということは自分の意欲次第で取り組む場面を増やせると思います。たとえば、お風呂で頭を洗いながら、着替えをしながら、スキンケアしながらなど、本も開けないような状況で取り組むと効果的だと思います。
ただ、私の場合はすごく難しい内容を考えると疲れてしまうので、嫌にならない範囲でやるようにしていました。

「先週の答練では理論はあの内容が出たんだっけ? 計算はあの辺を間違えてしまった…」とか、暗記できていない理論を思い浮かべては「この理論は見開きがこういうレイアウトで、1つ目はこういう内容が書かれていて…」などを考えていました。

私の理論暗記法

『理論マスター』活用法

答練やミニテストなどで理論を書いていると、「いつもこの部分が書けずに抜けてしまう」「ここを書き間違えてしまう」という箇所が出てきます。その部分を『理論マスター』(TAC)にシャーペンで印をつけます。自分がどこを書き間違えやすいのかを自覚することが大事だと思っています。

ちなみに、私は色ペンを使わない&極力書き込みをしない派です。色ペンを使うと赤文字に集中しづらくなる、書き込みをたくさんしてしまうとあちこち注意が向いてしまうためです。

他の合格者の方のお話を聞いていて、使い方は人それぞれだと思ったので、「よさそうと思ったら真似してみる」というスタンスがいいのかなと思います。

理論回転表

「理論回転表」をエクセルで作成して理論マスター表紙の裏に貼り付けて、回した日にちを書いていました。

「忘却曲線」から、翌日に復習するのがいいとよく聞きますが、私の場合は翌日ではとっくに忘れていてタイミングとしては遅い感覚でした。そのため、どうしても定着させたい理論は1日に3回程度暗記の確認作業をしていました。その日のうちに確認すると結構覚えていて、「できた!」という達成感も得られてよかったです。

ボイスレコーダーの活用

『理論マスター』を閉じて、その理論を声に出してボイスレコーダーに録音→言えなかったらマスターを開いて確認→最後まで言えたら再生して合っているかを確認していました。

ボイスレコーダーを持ってこなかった時はスマホのカメラで動画機能を使って、同じようにやっていました。

できることを積み上げよう!

この時期になるとやることが一気に増え、ナーバスになってきます。私は6月に体調を崩し、5日間ほど寝たきりでほとんど勉強できませんでした。それでも、合格することができました。

全てが順調な方は稀なのではないかと思います。できることを積み上げていけば突破できる時もあります! 皆様の合格を祈念しております。

【執筆者紹介】

M

令和4年度税理士試験法人税法合格。簿記論・財務諸表論に合格後、出産。法人税法は育児休業中の産後5カ月からTACベーシックコース通信講座で勉強を始める。途中、職場復帰を挟みつつ、2回目の受験で合格を果たす。現在、修士論文免除決定通知待ち。
・会計人コースWeb合格体験記「【税理士合格体験記】思い切った科目変更が吉! 産後に勉強時間が激減するも、法人税法リベンジ達成!


関連記事

ページ上部へ戻る