【会計士合格体験記】「スキマ時間は勉強しない」「解き方を固める」 自分なりの学習スタイルを見つけて在学中合格!


岩村 泰輝
(中央大学商学部4年生)

合格時期:短答…2020年8月/論文…2021年8月
学習スタイル:専門学校(CPA会計学院)

公認会計士を目指した2つの理由

公認会計士を目指した1つ目の理由は、人からとても信頼される職業であるからです。父と祖父が公認会計士であるため、幼い頃からその仕事を間近で見ることができました。そのなかで多くの人に感謝され、慕われている姿を見て、私も父や祖父のように多くの人に信頼される人間になりたいと思いました。

2つ目の理由は、会計を中心として高度な幅広い専門知識を身につけることができるからです。昨今では、AIの発達によりホワイトカラーの職種が脅かされつつあります。そのなかで、監査という独占業務を通じて多岐にわたる経験を重ねられることは、自分自身の将来の選択肢を広げ、変わりゆく環境に適応することにつながるのではないかと思いました。

受験仲間の存在がモチベーションに!

私は人よりもモチベーションを維持することが苦手で、大学に入学して1年目・2年目はサークル活動と両立しながら勉強をしていました。しかし、2年生の12月にはじめて受けた短答式試験に落ちたことをきっかけに勉強に専念することにしました。

私にとって、この公認会計士試験は「モチベーションとの戦いに尽きた」といっても過言ではありません。

周りで一緒に公認会計士を目指していた仲間が次々とリタイアしていくなか、1人で勉強していた期間は孤独感に押しつぶされそうになることもありました。短答式試験後も、すぐに論文式試験に切り替えられず、勉強を投げ出したくなったこともあります。

それでも勉強することをやめなかったのは、幸いにも新たに勉強をする仲間を見つけることができたからです。受験仲間のおかげで公認会計士試験という長い道のりを走りきることができました。

あえてスキマ時間には勉強しない

勉強するうえで最も気をつけていたことは、メリハリをはっきりつけることです。

周りには移動や食事などのスキマ時間も教科書を持ち歩いて勉強している人がいましたが、どうしても私の場合はスキマ時間で勉強を“やった気”になってしまい、いざ答練となったときに学習内容を思い出せないということが多くありました。

もちろん、スキマ時間に100%の集中力を出せるならそのほうがよいと思いますが、私の場合は机に向かっている時間よりも集中力が落ちてしまったので、スキマ時間には勉強せず、そのぶん机に向かって勉強するときに集中力を切らさないようにしていました。

また、1日の行動ルーティンを作ることで、効率よく勉強できたと思います。

普段はきっちりとした計画を立てるタイプではないのですが、それでも公認会計士試験、特に論文式試験となると受験する科目が6つに増えるため、漫然と勉強をしていると一部の科目が疎かになってしまうことがあります。

そこで私の場合、午前中は計算科目を、午後は理論科目を、それぞれ150分区切りでローテーションしていました。

あまりに細かく計画を立てる必要はないと思いますが、ある程度は明日勉強する科目を決めておくことが重要だと思います。

自分なりの解き方を見つけてスピードアップ

試験を受けるうえで重要になってくるのは自分なりの解き方を見つけることだと思います。

予備校では誰でもできるような解き方を教えてくれるため、はじめはそれに従って基礎を固めることが重要です。

しかし、公認会計士試験は処理スピードも求められる試験。なかでも計算問題があるものは短答式試験、論文式試験ともに時間の制約が厳しく、受験生のレベル差がつきやすい科目です。

問題にかける所要時間を減らしていくためには、ある程度は下書きを省略するなど自分なりの工夫を凝らすことが必要だと思います。たとえば私の場合は、管理会計論では下書き用紙を使わず問題文の横にデータを書き込むことで、ボックスを書く時間を減らしていました。

何回も答練や模試を受けるなかで自分なりの解き方を固めていくことで点数が伸びていくと思います。

受験生へのメッセージ

公認会計士試験は長期間勉強する方がほとんどで、肉体的にも精神的にも相当の労力を要するので、ときには息抜きをすることも重要です。

私の場合は、たまに早めに勉強を切り上げて友達と飲みに行くことや、趣味のバスケットボールをする日もありました。

昨今はコロナ禍ということもあって人と会うことがなかなか難しい世の中ですが、人生は勉強がすべてではないので、ときには寄りを楽しんでもいいのかなと思います。

皆さんが合格を勝ち取ることを心より願っております。ここまで私の合格体験記を読んでくださって、ありがとうございました。


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