【税理士受験生のための大学院体験記】在学中に第4子を妊娠! 家族総出で乗り切った2年間


もうすぐ4月、入学シーズンですね♪

会計関連でいえば、税理士試験の科目免除を目的に、大学院に進学される方もいらっしゃることでしょう。

そこで、“春からの大学院生活”を応援するため、大学院に通われた先輩方に、当時を振り返っていただく企画の第3弾!

今回、体験記をお書きいただいたのは、育児と両立されながら大学院に通われた高橋ゆり夏さんです。

2020年3月、神奈川大学大学院法学研究科を修了
・大学院に入学した当時3人の子どもがおり、在学中に妊娠。
・税理士試験の合格科目は簿記論、財務諸表論、消費税法
・現在、税理士登録申請中。
・ブログ「4児の母 税理士有資格者になりました 」を更新中。

本当に通えるのか不安だった入学前

大学院に入学した当時、3人の子供たちは小5(長女)・小2(長男)・保育園の年中(次男)でした。仕事は実家の会社(調剤薬局)で経理を在宅中心で行っていたので、比較的、時間の融通がきく状況だったと思います。

しかし大学院に入学するまでは、本当に通えるのか、子育てと両立できるのか、とても不安でした。授業が昼夜開講される大学院を選び、なるべく平日昼間に受講できるように指導教授と相談して時間割を組ませていただいたことで、なんとか通いきることができました。

大学と違って、大学院の授業はほとんどがゼミ形式です。他の大学院では事情が異なるかもしれませんが、オフィシャルには時間割は決まっているものの、実際には教授と相談して時間割を決められるということに大変驚きました。

他の受講生や教授のご都合もあるので、すべて希望どおりになるというわけではありませんが、柔軟に対応していただくことができました。

あっという間の大学院生活

約20年ぶりの学生生活はとても楽しく、あっという間の夢のような時間でした。

ゼミ形式の授業は、教授からどんどん質問が飛んできます。税理士試験のように覚えたことを吐き出す勉強ではなく、自分の頭で考えて、自分の言葉で表現しなければならず、凝り固まっていた脳みそがどんどん柔らかくなっていくような感覚でした。

普段は子どもの習いごとの付き添い時間が貴重な勉強時間で、その時間に文献を読んだり、修士論文の構成を考えたりしていました。それでも論文執筆はなかなか思うように進まず、寝ても覚めても論文のことを考える、常に胃が痛かった2年間でもあります(笑)

家族の協力あってこそ

修士2年次に論文に集中するため、単位のほとんどは修士1年次に取得しました。

授業は毎週決まった時間にあるわけではなく、隔週だったり、土曜日に1限から4限まで短期集中で行われたりしたので、そのつど、子どもたちの面倒をどうするか、調整するのが一番大変でした。

夜に授業が入ったときには、夫に早く帰ってきてもらったり、近くに住む妹にお願いしたこともありました。あと、たまたま夫の実家が大学の近くだったので、祖父母に子どもたちを預けてから大学に行くなどもしました。

修士1年の前期が取得しなければならない単位数も一番多く、多いときで週5日、大学に行ったときもあります。しかし、昼2コマだけとか、夜1コマだけという感じではあったので、仕事や家事とのやりくりは可能でした。

1年の後期からは通学のコマ数も減ったので、ぐっと楽になったのを覚えています。

終盤に最大の山場が!

しかし修士2年の秋、「さあこれから本格的に論文を仕上げていくぞ」というときに、最大の山場が訪れます。なんと第4子を妊娠したのです。出産予定日は大学院修了予定後の4月下旬でした。

休学も考えましたが、産んでからのほうが大変になるとわかっていたので、教授とも相談し、そのまま論文を書き上げるほうを選択しました。

新しい命を授かったのはとても嬉しいことでしたが、 論文執筆に向けて体調が万全とは言いがたく、9月・10月頃は日常生活もままならない状況。本当に書き上げることができるのか、とても不安でした。ようやく体調も回復してきた11月頃から猛チャージをかけ、なんとか12月下旬の教授への仮提出、1月上旬の大学院への本提出までに仕上げることができました。

資料集めが一番大切!

終盤の猛チャージが可能だったのは、2年の夏までに、ある程度の資料を揃えて、読み進めていたからだと思います。文献収集には大学の図書館や研修室のほか、東京・品川区大崎にある日本税理士会館の図書室を利用しました。

3ヵ月に1度ほどの頻度でしか行くことはできませんでしたが、あらかじめ読みたい文献をリストアップし、インターネットの検索システムで棚の場所まで確認して、時間の許すかぎりコピーをして帰る、というように効率的な収集を心がけました。ここに来ればほとんどの資料を手に入れることができたので、大変ありがたかったです。

メッセージ

大学院修了後の4月、無事に第4子を出産することができ、もうすぐ1歳になります。お腹の子も含め、家族みんなの協力なくしては大学院を修了することはできませんでした。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

最初は不安もありましたが、思い切って大学院の道を選択したことで、税理士登録がぐっと現実的になりました。まさに「案ずるより産むが易し」ですね。

2年間で税法2科目に合格する分の勉強をするわけですので、決して楽な道ではありませんが、挑戦する価値は十分にあると思います。ぜひ頑張ってください!


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