税理士試験Q&A ―税理士になるには?


Q3 税理士試験の内容は?

試験内容はというと、筆記試験で科目数は計11科目あります。この中から5科目に合格することで官報合格となります。ちなみに官報合格というのは、「官報」に受験番号と氏名が掲載されるので、「官報合格」といいます。

この表を見ても、ひと目で科目数が多いことがわかりますね。また、どの科目が合格しやすいのか、試験範囲が広いのか等、疑問な点はいくつもあると思います。実際のところ、どの科目を受験しようかと迷ってしまう受験生は多いです。

12月13日には合格発表が控えていますし、結果によって来年何を受験するかを検討しておく時期です。科目によって特徴はさまざまですので、本誌連載等を読んで参考にしてみましょう。

Q4 試験には5科目一気に合格する必要があるの?

いいえ、税理士試験は一気に受験・合格をする必要はありません。しかも、現実的に5科目一気に受験するとなるとかなり厳しい状況になるでしょう。そこで、税理士試験には他の試験にはない特徴があります。

特徴1 試験科目を選べる

必須科目以外は難易度や自分の得意分野など考慮して選ぶことができる「選択制」です。

特徴2 科目合格は一生モノ

税理士試験は、一度の受験で5科目すべてに合格しなくてもよい「科目合格制」です。また、一度科目に合格すると、その合格科目は一生有効です。毎年1科目ずつ受験する人や2科目まとめて受験する人など受験の仕方はさまざまです。

「税理士試験」を受けるには?

Q5 受験資格はどうなっているの?

誰でも受験できる試験ではなく、受験資格が必要になります。受験資格は大きく3つに

分けられます。

① 「学識」による受験資格

→ 大学または短大の卒業者で、法律学または経済学を1科目以上履修している 等

② 「資格」による受験資格

→ 日本商工会議所主催簿記検定試験1級(以下、日商1級)あるいは全国経理教育協会主催簿記能力検定試験上級(以下、全経上級)の合格者

③ 「職歴」による受験資

→ 定められた業務に一定年数従事した者

とくに、「学識」「職歴」による受験資格はさらに細かく定められています。


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