あつまれ!「資格のかけ算」人 #社労士×ソーシャルワーカー 中根重宜


【編集部より】
資格は組み合わせでさらに輝く!『かけ合わせとつながりで稼ぐ資格のかけ算大全』(実務教育出版)が話題です。本連載では、資格の組み合わせで活躍する方々にご登場いただきます。

60個以上資格を保有

私は資格を取得するのが好きで現在は60個あります。

主力なのは社会保険労務士を軸に主任介護支援専門員、精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士、保育士の福祉系の資格がメインです。

社会保険労務士×ソーシャルワーカー

もともと介護、医療業界で約20年勤務しています。

最初は介護業界で介護職をやりながら社会福祉士と精神保健福祉士を取得し、しばらくは介護職兼相談員として勤務しました。
その後、介護だけではなく医療についても学びたいと思い総合病院で医療ソーシャルワーカーして勤務しました。

介護業界だけではなく医療業界でも多くの仲間たちが退職していき、離職率が高いことを痛感しました。
どのようにすれば定着支援をできるかを考えていた時に、人に関わる資格で社会保険労務士があることを知り取得しようと思いました。

合格するまでに4年かかりました。
現在は99床の地域に根差している病院で、介護支援専門員(ケアマネジャー)兼医療ソーシャルワーカーとして勤務しつつ、社会保険労務士事務所を複業開業しています。

かけ合わせのメリットは幅広く対応できること!

社会保険労務士と福祉系の資格とのかけ合わせのメリットは、福祉業界に強い社労士だと認識してもらえることです。

例えば、社会保険労務士×介護支援専門員で高齢者施設、社会保険労務士×精神保健福祉士でメンタルヘルス対策やストレスチェック、社会保険労務士×社会福祉士で医療業界、社会保険労務士×保育士で保育園など幅広く対応させて頂いております。

私のようにたくさんの福祉系の資格を掛け合わせている社会保険労務士はほかにいないでしょう。
初めてお会いした方でもインパクトがあり覚えて頂けます。

また、「介護×仕事」「治療×仕事」「育児×仕事」とあらゆる両立支援に対応できることも強みです。このような専門分野での勉強会やセミナーの講師、執筆などの依頼も多数いただきます。

かけ合わせのデメリットは…?

デメリットは、資格が多すぎて何に特化できるのか?が見えにくくなってしまうことです。

「介護や医療などに強いのは何となく解るけど何が一番得意な社労士なの?」や「資格がたくさんあるけど、結局はどんなことをしているの?」など聞かれることがあります。

医師や看護師などメジャーな資格とは違い、社会福祉士と精神保健福祉士や介護支援専門員と介護福祉士の違いなどは、その業界の人でないとわからないことも多いのです。

でも、私はそのような質問が来たときは逆にチャンスだと思っております。
全く興味や関心がなかったら私に質問をしないですし、少しでも興味や関心を持ってもらえているから質問をして下さっているのだと前向きに捉えております。

このような質問には、懇切丁寧に説明します。
私の業務内容や業界のことを知って頂ける機会になるので、結局、かけ合わせはデメリットより、メリットが大きいと感じています。

根づかせる社労士として

仕事のご依頼は基本的には断らず、どんな難題でもチャンスと思って挑戦をするようにしており、全国対応しています。

もちろん、時間的体力的にいつまでも複業開業を継続できないと思うので、下の子どもが来年、保育園を卒園するまでは複業開業で、小学生になる頃を目処に社労士事務所として完全独立するつもりです。

今後は自分のブランディングを上げるために、「根づかせる社労士™」と言う肩書きを商標登録申請しました。

今までの現場での経験や知識を活かして、医療・介護・福祉業界の定着支援に関わり離職率低下を支援していきたいと思っております。

医療・介護・福祉業界は人が宝です。
育成も含めて、より良い業界になるように尽力したいと思います。
また資格取得も継続していきたいと思いますので100個の資格取得を目指して頑張りたいと思っております!

【プロフィール】
中根 重宜(なかね・しげよし)

社労士事務所NAKANET代表
東京都江戸川区出身。大学卒業後フリーターを経て1年間アメリカの有料老人ホームでボランティア留学をする。帰国後、介護施設にて介護職、相談員、管理者を歴任。その後総合病院で医療ソーシャルワーカーとして勤務する。現在は自宅から近隣の医療機関で医療ソーシャルワーカー兼ケアマネジャーとして勤務しながら複業で社労士事務所を開業中。「根づかせる社労士™」として介護・医療・福祉業界の事業所で定着支援やコンサルタント、メンタルヘルス対策やセミナー・研修の講師など幅広く活動している。趣味は資格取得とゴルフと麻雀。
共編著:【○○○×社労士】というスタイルが最高の理由30(日本法令)
事務所ホームページhttps://nakanext.com/


関連記事

ページ上部へ戻る