今回、研究者・実務家7名の先生が新任となりましたが、弊社の執筆者である2名の会計学者の先生について、簡単にご紹介します。
小津稚加子先生(九州大学)
神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。広島経済大学、静岡県立大学を経て、現在九州大学経済学研究院教授。博士(経営学)神戸大学。
これまで主にEU域内やフランス語圏の会計基準の統合化について研究されてきており、主な著作は以下の通りです。
①『新興国・開発途上国の会計』中央経済社、2020年
②『IFRS適用のエフェクト研究』編著、中央経済社、2017年
③『IFRS導入のコスト分析』共編著、中央経済社、2011年
④『多国籍企業の会計―グローバル財務報告と基準統合』監訳、中央経済社、2007年
(共著の書籍は多数)
①は2020年国際会計研究学会学会賞(著書部門)を受賞されていますね。
(以下、あくまでも編集部の私見です)
浅見裕子先生(学習院大学)が退任された後任と予想されますので、科目は財務諸表論ではないかと思われます(なお、担当科目は公表されていません)。大学のシラバスを拝見すると、オーソドックスな講義内容と思われますので、あたりまえですが基礎を重視した学習を進めていくとよいと思われます。
渡邉雅雄先生(明治大学)
明治大学大学院商学研究科商学専攻博士後期課程修了、博士(商学・明治大学)。東京国際大学を経て、現在明治大学専門職大学院会計専門職研究科教授。
主な著作は以下のとおりです。
①『引当金・準備金制度論―会計制度と税法の各国比較と主要論点の考察』共著、中央経済社、2021年
②『簿記と帳簿組織の機能―歴史的・国際的視点から』共著、中央経済社、2019年
③『日本簿記学説の歴史探訪』共著、創成社、2019年
④『IFRS適用のエフェクト研究』共著、中央経済社、2017年
⑤『財務会計の現状と課題』共著、白桃書房、2014年
⑥『全経簿記上級 商業簿記・会計学テキスト』共著、中央経済社、2012年
⑦『IFRS導入のコスト分析』共著、中央経済社、2011年
偶然にも上記小津稚加子先生の編著の書籍も共著として執筆され(④と⑦)、さらに小津先生と同じくフランス会計にも精通されています。
なお、先生には弊誌でも「税理士受験ハイパー・トレーニング『簿記論』」(2005.9月号~2006.8月号)をはじめ、多数の記事を執筆いただいており、税理士試験を熟知されているといってよいと思います。
(以下、あくまでも編集部の私見です)
原俊雄先生(横浜国立大学)が退任された後任と予想されるので、担当科目は簿記論と思われますが、簿記や会計理論に関する業績が多いことから、仕訳を丸暗記するのではなく、理解をベースにして仕訳等ができることを心がけて学習していくとよいのではないかと思います。