【税理士科目免除】大学院は冬入試シーズン! 面接でよく聞かれる質問と回答のポイントを最終チェック


みなさん、こんにちは! 編集部です。

2020年12月18日、税理士試験合格発表がありました。受験生の方のなかには、大学院を修了し科目免除を受けて税理士になるという、いわゆる「大学院ルート」に舵を切った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そして、1月~2月は、多くの大学院で冬入試シーズン! その大学院入試で、ラスボスとして立ちはだかるのが「面接」です。

どんなことが聞かれるんだろう? どう答えればいいんだろう? 緊張と不安でいっぱいなことと思います。

そこで今回は、会計人コースBOOKS『大学院ルートで税理士になる!』から、面接でよく聞かれる質問3つと、回答のポイントをご紹介したいと思います。


『大学院ルートで税理士になる!』で、面接の突破術を解説していただいている田代樹彦先生(名城大学経営学部教授)は、面接で聞かれる可能性が高い項目として、以下の3つを挙げています。

① 志望動機
② 研究テーマと研究計画
③ 仕事と両立できるか

それぞれの項目について、詳しくみていきましょう!

① 志望動機

まず、田代先生は、そもそも大学院を受験する前提として、大学院を「勉強する」ところではなく「研究する」ところと認識してほしい、とおっしゃっています。

そのため、「研究したい」という心構えで面接に臨むことが大切です。

とはいっても、ホンネとしては、「志望したのは免除のため」という方もいらっしゃるでしょう。

その場合、面接で志望動機を聞かれたときに、正直に言ってもいいものか……気になるところですよね。

結論として、田代先生は、「免除が目的であることをハッキリ伝えてもよい」とおっしゃっています。

多くの大学院は、「免除を受けられる」という点を前面に謳っており、科目免除に対してポジティブなスタンスをもっているそうです。

そのため、自分の目的と大学院の方針が一致するようであれば、「免除を狙っています」と正直に伝えても問題はないとのこと。

「研究したい」という姿勢を示したうえで、自分の思いもはっきり伝えましょう!

② 研究テーマと研究計画

研究テーマや研究計画も、面接ではよく聞かれる項目です。

これらは、出願のときに「研究計画書」で書かれたと思います。

そして、面接官の先生方は、事前に研究計画書に目を通すので、この研究テーマや研究計画についても、深掘りされる可能性がおおいにあるということ。

そのため、「本当にあの研究計画書で大丈夫かな?」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。

これについて、田代先生は、「重視すべきなのは研究テーマ」とおっしゃっています。

だからといって、研究計画がいい加減なものでよいというわけではありませんが、研究が思いどおりいかず、計画を修正しなければいけなくなるのは、大学院ではよくあること。

完璧な研究計画は、入試の段階では、そこまで求められることはないようです。

ただし、研究テーマはそうもいかないようで、「受験者の問題意識が明確かどうか」は非常に重要なポイントであるそうです。

なぜ、この研究テーマにしたのか? 何が問題だと思うのか? この研究で何を明らかにしたいのか?

面接に臨む前に、いま一度、研究テーマと向き合ってみましょう!

③ 仕事と両立できるか

①と②に次いで面接官が気になるのが、「仕事との両立は可能か」ということです。

これは、社会人受験生に特有の質問ですが、社会人の方は、仕事と並行して大学院に通います。

そして、大学院や職場によっては、平日の昼間に授業を履修しなければいけない場合や、夜間や土日に仕事をしなければいけない場合もあります。

そのようななかで、受験者がしっかり授業に出席し(単位を取得し)、修士論文を執筆できるかどうか、面接官にとってはかなり気になるポイントのようです。

これについては、すでに職場の許可を得ている、先例があって職場の理解がある、ということであれば、印象はよいとのこと。

ただし、本当に両立できるかどうかは、本人の意思によるところが大きいので、職場環境が合否に大きく影響することはないようです。

まずは、「仕事と両立しよう」という姿勢が大切ということですね。


以上、会計人コースBOOKS『大学院ルートで税理士になる!』から、面接でよく聞かれる質問3つと、回答のポイントをご紹介しました。

ある大学院教授の先生のお話では、今は、新型コロナウイルス感染防止対策として、いつもより大きな教室を使って面接を行う大学院が多いそうです。

そのぶん受験者と面接官の距離が離れるため、「大きく、はきはきした声で話してほしい」とおっしゃっていました。

例年とは違う環境で緊張されるかもしれませんが、この面接を突破できれば、晴れて大学院生! 税理士になるという夢に大きく近づきます。

1人でも多くの方が、希望する大学院、指導教授のもとで研究ができることを願っています。頑張ってください!


『大学院ルートで税理士になる!』では、上記3つ以外の質問や回答のポイントも詳しく解説しています。

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