合否はコンディションで決まる!? 心と体を整える直前期の過ごし方


-その他に意識づけるとよいことはありますか。

吉田先生:姿勢も大事ですね。勉強しているときや試験中には、猫背になりがちです。しかし、姿勢を良くすると、テストステロンというホルモンによって、思考力が高まり、心を強く保つことができます。姿勢を良くするため、肩を開くように意識するとよいでしょう。

-不安や緊張を克服する方法はありますか。

吉田先生:効果的なのは、音読です。声に出して読むと、余計なことを考えなくなります。図書館などで声が出せなければ、頭の中で音読すればよいのです。30秒から1分ほど音読をして、勉強に戻る、また不安になったら音読する、ということを繰り返していると、心のコントロールができるようになります。

-試験当日に注意することはありますか。

吉田先生:自分にとって心地よい匂いを嗅ぐと落ち着くということが知られています。香水や香り付きの消しゴムなどもありますが、ハンカチに好きな香りをつけるのはおススメです。会場に持ち込めるものがいいですね。

集中力を高める方法としては、問題が配られてから試験開始までの時間は、目を閉じておくことです。視覚情報をなくすことによってα波が出るため、脳を休めることができます。

休憩時間にはできるだけ体を動かして血液を循環させましょう。

-最後に受験生へのメッセージをお願いします。

吉田先生:今年はとにかくコロナはもちろん、普通の風邪でもひかないように徹底すべきだと思います。発熱でもして試験を受けられない、などという事態は避けなければいけません。睡眠、うがい、手洗いのほか、のどの乾燥を防ぐために、寝る時も寝るとき専用のマスクをするといいでしょう。

この記事は『会計人コース』8月号の記事を抜粋したものです。全文をお読みになりたい方はこちらから。

【プロフィール】
吉田たかよし
医学博士・心療内科医師、本郷赤門前クリニック院長
灘高校,東京大学工学部卒業。東京大学大学院修了。北里大学医学部などを経て,東京大学大学院医学博士課程を修了。東大在学中,生命科学の研究に従事しながら余暇の時間に独学で国家公務員I種経済職試験に上位合格し,受験のカリスマとして話題になる。現在,脳科学とメンタル医学を活用して受験生を合格させる心療内科「本郷赤門前クリニック」院長として税理士試験などの受験生を診療。また,学習カウンセリング協会の理事長として勉強方法の指導にも従事している。


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