イメージでつかむ「会計基準」:保守主義の原則とは


第20回 保守主義の原則1―やがて起こりえる出来事に備えて―

本連載は、『会計人コース』2018年9月号 別冊付録『イメージで学ぶ「会計基準」』を 編集部で加工・再編集したものです。バックナンバーはこちらからご購入ください。

結婚をすると、結婚式を行うことがあります。

結婚式は家族、友人、お世話になった方等を招待して開催することもありますし、家族だけで式を挙げる方もいらっしゃいます。

しかし、結婚式には少なからず費用がかかります。将来支払う費用を予測して慎重なお金の使い方をすることは生活をするうえで大事なことです。

企業会計原則の一般原則・六は「保守主義の原則」です。これは、「企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、これに備えて適当に健全な会計処理をしなければならない。」というものです。

現在の企業は競争市場の場におかれています。そのため、将来のリスクに備え、慎重な判断に基づく会計処理を行う必要があります。このような会計処理を行わないと財務の健全性を確保することが難しいという実務上の要請から、保守主義の原則は必要であると考えられます。

利益をたくさん計上することも重要ではあるのですが、利益を計上しようとするあまり慎重な会計処理を行わないでいると、実態以上に税金や配当金等を支払うことになりかねません。

そうなると、将来的に企業の財政状態が弱まり、継続した事業の展開が困難になってしまいますよね。それは避けなければいけません。


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