【税理士合格体験記】業界未経験のアラフォー営業マン、働きながら大学院+3科目合格!


 JACK(40代・会計事務所勤務)
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【受験情報】
合格科目と合格年、受験回数:簿記論 令和3年、2回目/財務諸表論 令和3年、1回目/消費税法 令和7年、4回目
学習スタイル:専門学校(TAC通信、令和7年の直前期のみ通学)

 

業界未経験のアラフォー営業マン、税理士を目指す

税理士受験生の皆さま、初めまして。

私は大卒で一般企業に就職し、営業や人事等の言わば「経理とは無縁の世界」で長く働いてきました。

結婚をして子供もでき、年齢はアラフォーに差し掛かる一方、入社当時と比べて世の中の「個人のキャリア形成スタイル」が激変し、この会社で定年まで勤め上げるイメージが持てないでいました。
そんな中、中小企業の経営支援に携わる機会をきっかけに税理士という職業に出会い、今後は税理士として第二の人生を歩むことを決意して、40歳を目前に税理士業界に転職してきました。

私と似た境遇の方は多くはおられないかもしれませんが、30代~50代になって税理士を目指してみたいとお考えの方はそれなりにおられると思いますので、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。

3つの無しと、3つの有り

私の受験エピソードをご紹介するにあたり、前提として私の前に3つの「無し」の壁が立ちはだかっていました。いわば、私の弱みです。

1つめの無し:実務経験

上記のとおり、会計業界未経験かつ経理経験もありません。簿記論と財務諸表論の受験までは転職前だったため、簿記や会計とは無縁の世界で仕事をしながら、勉強を続ける必要がありました。また、会計業界へ転職した後も、その独特かつ専門的な業務に慣れるまでのおおよそ1年間は、勉強どころでは無かったことも事実です。

2つめの無し:十分な勉強時間

平日/土日に関わらず多くの勉強時間を確保できる学生や専念生、独身社会人の方とは異なり、共働きで子育て中の身だったため、確保できる勉強時間は平均すると平日1~2時間、土日は長くて2~3時間(家族の予定がある際は1時間程度)という状況でした。

勉強を始めた頃は4歳と2歳の子供2人、受験期間中にもう1人生まれ、その後は3人の子育てをしながらの受験生活でした。TACの講座を受講していましたが、受講スタイルは必然的に通信で、スキマ時間中心の勉強となりました。

3つめの無し:計算スピード

学生時代からどちらかと言うと算数や数学は苦手で、計算スピードも速くありません。また、業界未経験で電卓を使う機会も無かったため、電卓のブラインドタッチが全く出来ませんでした。簿財や消費税法の計算も集計スピードが遅く、最後まで計算を得意分野にすることは出来ませんでした。

一方で、こんな私にも武器と言える強みが3つありました。

1つめの有り:文章を書くスキル

大学までは文系人間、前職でも企画書等を作る機会が多かったため、文章を書くことや要約することは得意でした。このスキルは、税理士試験の理論問題、特に条文ベタ書きではなく最近増えている”事例当てはめ系”の問題に活かせました。また、大学院入試や税法論文執筆でも有効だったと思います。

2つめの有り:ある程度の資金

社会人生活も長く、共働きの妻との生活もあり、若い独身時代よりはある程度の投資資金はありました。ですので、受験生活を続ける上での専門学校費用や大学院の学費等は捻出できましたし、思い切った転職で大幅に年収が下がることも短期間であれば何とか耐えられるという判断に至りました。

3つめの有り:家族との時間

矛盾するようですが、十分な勉強時間が無い代わりに、家族との時間がありました(と言うよりも、作りました)。

主に30代以降で家族をお持ちの方は必ず直面する、家族との時間をどうするかという課題です。
私は、人生で一度しかない子供たちとの子育て期間は可能な限り子供と過ごすことを選択したため、仕事が休みの土日も基本的に子供と過ごすことを優先しました。

既述の勉強時間は、それを踏まえたものです。よって、勉強時間は圧倒的に限られますが、ここは発想の転換が必要でした。つまり、家族との時間は強制的に勉強から気分転換できる時間と捉えつつ、妻や子供たちが居ることで税理士資格取得に向けた大きなモチベーションとプレッシャーを感じることにつなげました。

強みを活かし、弱みを克服する受験戦略

突然ですが、会計事務所にお勤めの皆さんの顧問先のほとんどは、経営資源が限られている中小企業だと思われます。言わずもがな、彼ら中小企業は自社のリソースが限られる中で、自社の強みを最大限に活かしながら(又は弱みを克服しながら)、日々競合他社との競争に明け暮れているかと思います。

私も、受験業界のいわば「中小企業者」として、他の一般的な受験生と同じようなことをしても歯が立たないため、自分の弱みを認識し、強みを最大限活かすことで資格試験という受験競争を何とか乗り切ろうと考えました。

先にも触れましたが、ある程度の資金と家族との時間から得られるエネルギーを武器に、可能な限りの勉強時間を捻出し、税理士試験や大学院受験では強みの文章スキルで合格点を確保、税法2科目は大学院免除を経て資格取得を目指す戦略です。

平日は仕事、土日は家族という生活スタイルを前提にすると、大学院の選択肢は「通信制」が必須となり、素晴らしい先生方が多いことで有名な東亜大学大学院を受験。仕事・試験勉強と平行しながら、2年間で無事修了しました。

それぞれの弱みへの主な対応は以下のとおりです。

・実務経験に関しては、簿財合格後の早い段階で転職し勉強と平行して経験を積みました。

・勉強時間確保のために、家事の時短につながる家電購入や、有料自習室・勉強系アプリ等の利用には積極的に資金を投入しました。

・計算が得意ではないという自己認識は、合格のために最低限正解すべき問題を優先して解答することにつながったと思います。

終わりに

振り返ってみると、困難で挫けそうになることばかりでした。転職後は心身共にかなり疲弊しましたし、限られた勉強時間ということもあり消費税法の合格までは4回(=4年)の受験を費やしました。

趣味や人付き合いに充てる時間はほぼ作れません。テレビは一切見なくなり、SNSもわずかな閲覧のみ。唯一の趣味がスポーツ観戦でしたが、勉強の休憩時間にネットで5分程度のハイライト動画を見るだけでした。東京五輪もパリ五輪も知りません。

ただ、この選択をしたのは自分自身ですし、自分の弱みや困難な状況とうまく付き合いながら、あきらめずに何とかマネジメントしていけたことが勝因だったと感じます。

基本的な戦略は維持しつつ、もちろん途中で軌道修正も必要です。例えば、勉強時間確保のためにTACの受講はずっと通信でしたが、消費税法に合格できた4年目の直前期だけは通学に切り替えました。

毎回の講義&答練後に講師に質問を繰り返して得た受験対策や解き方のコツは、通信では得られないノウハウだったと思いますし、結果的にそのおかげで合格できました。

計画から実行・改善を経てPDCAを回す作業は、30代以上の方々はある程度の社会人経験からそのあたりのスキルは持ち合わせている方が多いと思いますので、ぜひご自身の強み・弱みを自己分析された上で、税理士試験という敵と戦略的に戦ってみてください。

最後に、働きながら3人の子育てをしつつ、私の受験生活と転職を支えてくれた妻には感謝しかありません。
また、子供たち・両親・親せき等の家族、転職前の旧職場の応援してくださった皆さま、転職先の職場の皆さま、大学院の先生方とゼミ生の方々、その他受験を応援してくれた方々のサポートのおかげで合格出来ました。

この場を借りてお礼申し上げます。

ありがとうございました。


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