- Home
- 学習記事, 簿記論・財務諸表論, 簿記検定
- <連載6>税理士試験・会計士試験・簿記検定 重要論点「純資産」集中ゼミ(第24回)ー純資産と株主資本(復習)
穂坂 治宏(税理士)
◎連載のねらい
・1日1問、各論点の穴埋め問題を解くことで、各論点のキーワードを押さえるようにします。
・これにより、財務会計の理論・計算の基本的な考え方を理解できるようにすることが目標です。
Q1 純資産とは,資産と負債の( ① )であり,純資産のうち( ② )に帰属する株主資本とそれ以外の評価・換算差額等,株式引受権と新株予約権に区分する。★★
A
① 差額
② 株主
*概フレ 第3章6,7,純資産基準4
Q2 株主資本には,株主からの直接的な( ① )としての資本金・資本剰余金と,企業が稼得し,処分可能な( ② )としての利益剰余金がある。★★
A
① 払込資本
② 留保利益
*純資産基準5,28
Q3 資本剰余金とは( ① )から生じた資本性の剰余金であり,利益剰余金とは( ② )から生じた利益性の剰余金である。★★
A
① 資本取引
② 損益取引
*企原 注2⑴
Q4 資本剰余金と利益剰余金を区別する必要性を述べよ。★★★
資本性の資本剰余金と利益性の利益剰余金が( ① )されると,払込資本と払込資本を利用して得られた成果を区分することが困難となり,企業の財政状態と経営成績を適正に表示できないためである。
A
① 混同
*企原 注2⑴,自己株式基準60
Q5 剰余金の源泉別の区別が会社法の配当規制と異なる点を述べよ。★★
本来は留保利益として配当可能な( ① )が配当不能とされ,本来は払込資本として拘束されるべき( ② )が配当可能とされる。
A
① 利益準備金
② その他資本剰余金
〈執筆者紹介〉
穂坂 治宏(ほさか・はるひろ)
税理士試験の簿記論と財務諸表論の受験指導をしている税理士。ネットスクールで簿財(標準)を担当。本誌「会計人コースWEB」への執筆も多数。著書に『ど素人でもわかる簿記・経理の本』(翔泳社)などがある。
【編集部からオススメ!】
☆☆穂坂先生の次の著書は、財務諸表論の受験者の必読書です!☆☆
『税理士財務諸表論 穂坂式つながる会計理論【第2版】』
ネットスクール出版
定価:2,640円(税込)
ご購入はこちらから
☆☆SNSやブログでも積極的に受験情報を提供されています!☆☆
・ツイッター(@bokironkousi)
毎日提供されている理論・計算の問題は、受験生なら必見!
・ブログ「税理士試験 簿記論 講師日記」
これまでに蓄積された膨大な記事は、学習内容・勉強法ともに受験生が困ったときの貴重な情報源!
・note
「資産の評価は原価か、時価か-混合測定という考え方」「リサイクリングは何がわかりにくいのか?」など、受験生が理解しにくい論点などの解説が掲載されています。
*本連載は、会計人コース2020年6月号付録「スリー・ステップ式財表理論パーフェクトNavi2020」の一部を再構成したものです。