🎍年末年始に本を読もう! 石倉英樹先生(公認会計士・税理士)がオススメする課題図書📚


【編集部より】
早いもので2022年も年の瀬。まだ正月休みのことを考える暇はあまりないかもしれませんが、でも貴重な時間なので今のうちに少しずつ準備をしておきたいところですね。
そこで、本企画では、学者・実務家など10人の読書愛好家から、会計人コースWeb読者の皆さんにオススメする「年末年始の課題図書」をご紹介いただきました(1日お一人の記事を掲載していきます・順不同)。
受験勉強はもちろん、仕事や人生において新しい気づきを与えてくれる書籍がたくさんラインナップされています。ぜひこの機会にお手にとってみてください!
今回の記事では、税理士の石倉英樹先生に課題図書をお薦めいただきました!

オススメ① 公認会計士・税理士もマーケティングが必要な時代

会計人として仕事するに当たっては「自分の専門分野を何にするのか?」「何によって自分は覚えられたいのか?」という問いに答える必要があります。専門分野が無いと、誰にも覚えてもらえず、今後ますます進むAI化の波に飲み込まれてしまうでしょう。

つまり、会計人といえどもビジネスマンとして「ブランディング」と「マーケティング」の知識が不可欠になってきます。そんな課題に応えてくれるのが、世界的なマーケティング戦略家であるアル・ライズの『マーケティング22の法則』です。

「私たちは、信じたいと思うものを信じるのである」

「どこが優れているかに関心を寄せる人は、ほとんどいない」

「新しい物には、だれもが興味を頂く」など

 古今東西変わらないマーケティングの本質に触れることが出来る一冊です。

オススメ② ビジネスマンに必要な「多読」のスキル

 

たった一冊の本との出会いが、その読者の人生観を大きく変えることがあります。私も今までに出会った本の内容や一行足らずの文章が、その後の人生に大きな影響を与えてきました。そういった意味で、様々なジャンルの良書に数多く触れるというのは、コストパフォーマンスが非常に高い自己投資と言えるでしょう。

しかし、社会人として忙しい日々の中で読書の時間を確保するのもまた至難の業です。そこでお勧めしたいのが、著者累計300万部を超えるベストセラー作家本田直之氏が2006年に書いた『レバレッジ・リーディング』。多読のメリットや良書に出会う方法、そこから得た情報をビジネスに活かす方法など、投資手段としてコスパの高い読書術を身に着けることが出来る一冊です。

オススメ③ 相続税を扱う税理士必須の一冊

2015年に相続税が実質増税になって以降、相続税に対する関心は高まっており、生前対策の相談は年々増え続けています。特に、企業オーナーや資産家にとって相続税の税務調査に対する心配は尽きません。

そこでお勧めしたいのが『相続税調査であわてない「名義」財産の税務』。名義財産とは、亡くなった人の名義ではないけれど、亡くなった人の財産として相続税申告に含めなければならない財産のこと。相続税の税務調査においては、この名義財産の申告漏れを税務署から指摘されることが多いのですが、名義財産として申告書に載せるべきか、それとも相続人固有の財産として申告書から除外すべきかという判断は実務上悩ましいのも事実です。本書は、判断に迷う名義財産の各論点について詳しく解説し、過去の裁判例も充実しているため相続税を扱う税理士にとって頼りになる一冊です。

プロフィール
石倉英樹(公認会計士・税理士・社会人落語家)
監査法人トーマツにて監査業務に従事した後、コンサルティング会社にてベンチャー企業の上場支援を担当。2013 年に独立し、現在は相続税専門の石倉公認会計士事務所を運営する傍ら、社会人落語家参遊亭英遊として「落語でわかる相続」の講演活動を日本全国で累計300回以上行っている。著書『知識ゼロでもわかるように 相続についてざっくり教えてください』は発売3カ月で重版となり、「現代ビジネス」で相続コラムを連載中。


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