
つやたまご(29歳/税理士業界正社員)
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〈受験情報〉
・合格科目(合格年、受験回数):財務諸表論(2023年、1回目)/法人税法(2024年、1回目) 簿記論(2024年、2回目)
・学習スタイル:専門学校の通信
「これからの人生は自分らしく生きる」その思いと共に税理士を目指す
初めまして、つやたまごと申します。
税理士の勉強を始めて約3年。
簿記論、財務諸表論、法人税を合格し、残り2科目の受験も果たし、官報も目の前に迫ってきました。
税理士を目指すまでは、大手銀行員でした。
大学生の頃は「自分がやりたい仕事とは何なのか」それをよく分からずに就職活動をし、「名の知れた大企業で働き、安定した生活を送ること」を大事にしていました。
だけど仕事に慣れてきた入社3、4年目くらいでしょうか?
決められた範囲で仕事をこなし、決められたものさしで評価を受ける窮屈さと、今後どのようにキャリアを積み、将来の年収が簡単に予想がつくつまらなさを感じていました。
安定した生活を手に入れるということは、変化の少ない、先が見通せようなレールの上を歩いている感覚。
安定はしているけど、やりたい仕事か?って聞かれたらそうでもない。
私、このままじゃ死ぬとき後悔するんじゃないか。
もっと、心がワクワクするような、魂が踊るような、そんな情熱を持てる仕事がしたい。
自分の才能を最大限に活かし、私らしさを大切にして、世の中のためになれるような仕事を。
元々、私は人に教えることが好きでしたし、物事を分析するのが得意でした。
銀行では財務を読み解く力が鍛えられていましたし、今私が持っているものは税理士として世の中の人のために活かせるのではないか。
ちょうど私が簿財を受ける令和5年度は、受験資格がなくなった年。
「試しに簿財、受けてみるか!」
これが税理士を目指したきっかけでした。
2科目受験!!!!その中で簿記論と法人税に決めた理由
1年目、財務諸表論と簿記論を受験しましたが、財務諸表論だけ合格。
簿財の次は法人税と思っていましたが、税理士試験最難関と言われるほどの圧倒的な量を誇るのが法人税。
少し不安はあったものの、いずれは必ず通らなくてはいけません。
簿記論は2年目というのもあってある程度知識は備わっていますし、そこまで負担感もないはず。やるなら今だ!と思って簿記論と法人税の2科目受験を決意しました。
簿記論2年目は初学の時とは違い、基礎が備わっている分、より実践的な問題形式を解く時間に充てられるので点数も伸びやすく、法人税は簿財の次に受けられる方も多いでしょうから、税法試験の経験としては同じレベルの方が多いです。
また法人税が合格出来る勉強経験があれば、今後の税法試験の時にも活かせますし、法人税を残せば後々しんどくなってきます。
結果的に、簿記論と法人税で良かったなと思いました。
2科目受験で何よりも大切してきたこと
やってやるぜ!!!!!って気持ちで挑んだ2科目受験ですが、めちゃくちゃ甘い認識だったということを痛感したのは直前期に入ってからでした。
授業についていくことは出来たとしても、直前期に入り、合格レベルまで高める段階で、法人税の圧倒的な量に「初学で本当に合格出来るの?」って何度も心が折れそうになりました。
ただでさえ量の多い法人税。法人税だけでも苦戦する。
それなのに私は、2年目とはいえ簿記論の勉強時間も確保しなくちゃいけない。
みんなが私と同じように、簿記論、法人税の両方を受験しているならまだしも、私と競う相手は、簿記論、法人税、それぞれに全力を尽くしてくる。
みんなと同じではダメだ。私はもっと勉強時間を確保し、合格レベルまで精度を上げていかなくてはいけない。
それが本当に大変で、「法人税は今年落ちてもしょうがないよね…」って思ってしまえばどれだけ楽かと、何度も心が楽な方へ揺れそうになりました。
でもその度に「ここで諦めてしまったら、今年は無理でも来年があるって思ってしまったら、私は不合格の道を歩き始める。税理士試験に合格する人は、最後の最後まで諦めなかった人だ。最後の最後まで自分の可能性を信じ、全力を尽くした人の中から合格する。今は苦しくても辛くても、諦めずにやり抜こう。絶対に合格するんだ。」という気持ちを強く持っていました。
ここまで頑張ることが出来たのは「これからの人生は自分らしく生きたい」その未来に対する思いがあったからだと思います。
目的が何か分からないまま「とにかく走れ!!!」って言われても、走れないですよね。
辛いとき、苦しいとき、原点に戻り、未来を想像する。
どうして税理士なりたいのか、なぜ頑張っているのか、どんな自分になりたいのか。
その未来に対する思いを何よりも大切にしてきました。
それが私に無限のエネルギーと可能性を与えてくれたと思います。
今なら思う、もっと早めにやれば良かったこと
勉強計画はもっと早めから立てておけば良かったと後悔しています。
私が勉強計画を立てるようになったのは、直前期に入ってからでした。
基礎期は、授業を受けて、宿題をこなし、テストに向けて復習をする。何となくそんなルーティンが出来ていましたが、直前期に入り、復習しておきたい論点や、模試の解き直しなど、解きたい問題を思いつくまま付箋に書いて、壁にペタペタと貼るだけで、「時間が空いたらやろう」と計画を立てていませんでした。
ふとした瞬間に、「あれ…?これ、試験までにやり切る時間ある!?!?」ってことに気付き、そこから大慌てで計画を立てました。
なんとか詰め詰めのスケジュールでこなすことは出来ましたが、もっと早めに計画を立てていたら慌てることもないでしょうし、余裕を持って勉強できたと思っています。
2科目の受験は膨大な勉強量が必要です。解く問題もそれだけ多いですし、勉強範囲が増えれば増えるほど管理しづらくなってきます。
「時間が空いたらやろう」では意外と時間は空きません。
この日までに何を出来るようにしておきたいのか、逆算するような形で「いつ、何を解く」をスケジュール帳にでも書いて、計画を立てることをおすすめします。
小さな積み重ねが大きな成果を生み出す
税理士試験に留まらず基本的に資格勉強は、頭の良さではなく勉強した時間が多ければ多いほど、合格に近づくと思っています。
1日24時間は皆平等。
今まで生きてきた時間の中に勉強時間を取り入れたいなら、何かを手放さなければなりません。
私は勉強時間を確保するために、仕事をする時間、遊びにいく時間、色んな時間を手放して、1日の時間の使い方を見直しました。
色んな状況の人がいると思います。
でもどんな人にも、朝のちょっとした時間、通勤時間、休憩時間、寝る直前。1日を見直してみたら意外と時間があります。
その隙間時間をかき集めてみたら、30分、1時間と時間を捻出することができます。
私も、朝少し早く起きて30分、電車の中の往復40分、お昼休みの15分、寝る直前の30分。これだけでも115分の時間を確保することが出来ました。
1日単位で見たら大したものにならなくても、1ヶ月、1年と続けば大きな成果に繋がっていくので、ほんのちょっとの積み重ねを大切にしてほしいです。
最後に
人生をかけて挑む1年に1回しかない試験。
いざ問題用紙を目の前にすると、緊張で手が震えるかもしれない。
予期せぬ問題が出たら焦りや不安に襲われるかもしれない。
でも、今日頑張った人、明日頑張った人、1年間頑張ったのなら、365日分のあなたが試験当日のあなたの背中を押してくれる強い味方になってくれます。
「あれだけ頑張ったんだ、時間が終わるその時までやり抜くんだ」それが、あなたを最後の最後まで諦めなかった人にするのだと思っています。
2科目受験は本当に大変な道のりでした。
でも、なりたい自分の未来を想像し、日々の積み重ねを大切にして最後までやり抜くこと。
これが私に2科目合格が出来た理由だと思っています。
この記事があなたの受験生活の何かの役に立てたら嬉しいです。