税理士試験までカウントダウン!白濵祐季さんからの直前応援メッセージ


白濵祐季(税理士)

【編集部より】
税理士試験まであと少し。本企画では、『税理士試験全11科目のすごい勉強法』の執筆陣からの応援メッセージを掲載します。

はじめに

税理士試験本番まで、いよいよあと一週間ですね。

ここまで走り続けてこられたこと自体、本当に素晴らしいことだと思います。
でも、ゴールはあと少し先です。
どうか、最後の瞬間まで走り抜けてください。
諦めそうになることがあっても、希望を捨てず、やり切ってください。
そして本番では、あなたの持てる力をすべて出し切ってほしいと願っています。

私自身も税理士試験を3回受験しましたが、「100%受かる!」と思えたことは正直一度もありませんでした。「苦手な問題が出たらどうしよう」「とんでもないミスをしたらどうしよう」――そんな不安は最後の最後までつきまとっていました。
でも、その不安があったからこそ、本番まで必死に勉強を続けることができたのだと思います。

ただし、試験当日には不安は不要です。
邪魔にしかなりません。
「俺が受からなきゃ誰が受かるんだ」というくらい、強者のメンタルで臨むこと。
それが、平常心で問題に取り組むコツです。

本番で「強者メンタル」に切り替える方法

ということで、毎年「やや強者」レベルだった私が、本番でどうやって「強者メンタル」に切り替えていたのか、その方法をレクチャーします。
ぜひ参考にしてみてください。

駅から会場までは、やや朗らかな表情で、姿勢よく速足で歩くべし

暗い顔でトボトボ歩くと気持ちも沈みます。歩く速度と解答速度は比例します。歩くのが遅い人に解答スピードで負けるはずがありません。早歩きで気持ちを上げていきましょう。

教室に入ったら、先に着席している人たちを見て、「全員自分より格下」と思い込むべし

私は毎年これをやっていました。周囲を見渡して「自分より賢そうな人おらんなぁ。これはいけるわ」と心の中で思い込み(実際そんなことはなくても。笑)、自分に暗示をかけると、不思議と落ち着きます。

「始めてください」の合図があっても慌てず、落ち着いて問題文を確認すべし

開始の合図あったら恐ろしくでかい音を立てて紙をめくる人や電卓をたたく人、いきなりなにか書き始める人がいますが、あれは全員“偽物”です。真の強者はそんな慌てた行動はしません。焦って仕事をしてる人に優秀な人はいないのと同じです。慌てて何かを書いたりいきなり計算したりするのではなく、さっと問題文を確認して落ち着いて試験問題に取り組んでください。

最後に勝負を決めるのは「気持ち」

いろいろ書きましたが、結局伝えたいのは、本番で実力を出し切るには「平常心」が何よりも大切だということです。周囲の受験生を過大評価してしまうと、雰囲気に飲まれてしまいます。
周りがすごく見えるのは、誰だって同じです。あなた自身も、周りから見れば「すごそうな人」の一人です。

スポーツでも同じですが、最後に勝負を決めるのは「気持ち」です。

「勝てる」と思わないと勝てません。

「負けるかも」と思ったら、その瞬間に負けます。

最後の1秒まで、自分を信じて、あきらめずに頑張ってください。

みなさんがこれまで重ねてきたすべての努力が、最高の形で答案に反映されることを心より祈っています。

本番のあなたは、きっと大丈夫です。

頑張ってください!!!!

【プロフィール】
白濵祐季(税理士)
 
和歌山市生まれ、38歳。中央大学経済学部卒業後、地元の信用金庫にて10年間勤務。「先生と呼ばれたい」という崇高な目的のため、2021年に心機一転、2000日以上ログインし続けたスマホゲームをやめ、独立開業を夢見て税理士試験の勉強を開始。2022年簿記論合格。2023年財務諸表論・消費税法合格。2024年東亜大学大学院卒業。2024年10月、白濵祐季税理士事務所開業。真面目な性格で有名。どこに行っても先生と呼ばれて楽しく仕事しています。
著書に『税理士試験全11科目のすごい勉強法』(共著)。


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