税理士試験 の「過去問」へのギモンと活用法


この記事は『会計人コース』2020年4月号の特集「税理士試験 「過去問」から学ぶ 試験攻略のカギ」を編集部にて再構成したものです。

はじめに

受験生の皆さんこんにちは。税理士兼不動産鑑定士試験合格者の井上幹康と申します。私自身は、税理士試験は働きながら4回で官報合格しています。

どんな資格試験でも過去問演習なくして合格はあり得ないと思っておりますが、今回は税理士試験の過去問にまつわる疑問点及び私の実体験も踏まえた使い方について解説させていただきます。

「過去問」へのギモン


Q1 税理士試験の過去問ってなんで重要なの?


まず、税理士試験における過去問の重要性を確認しておきましょう。というのも各種試験によって過去問の重要性は全く異なります。

例えば、マークシート式(宅建等)の試験では過去問と全く同じ選択肢が繰返し出題されますが、税理士試験は試験委員が変わるとガラッと出題形式が変わるため全く同じ問題が出る可能性はゼロではないにしても限りなく低いです。

この点、特に今年初めて税理士試験を受験する方は、「税理士試験の過去問=また同じ問題が出るかもしれないから解く」と誤認識しないように注意してください。

では、過去問と同じ問題が出るわけじゃないなら過去問は重要ではないのではないか? と思われるかもしれませんが、それは違います。私が思う税理士試験の過去問の重要性を過去問の使い方と関連されてまとめた表を以下に掲載します。

税理士試験における過去問の使い方と重要性との関係

過去問の使い方 重要性
敗因分析ツール
2時間という時間配分の研究ツール
2時間の中での解答順序の研究ツール
出題傾向分析ツール

上記の通り、税理士試験の過去問は敗因分析ツールとして最も重要だと考えています。

特に敗因分析ツールとして自分が不合格だった過去問が重要です。この点、今年初めて税理士試験を受ける方は不合格の過去問はありませんので、リベンジ組の受験生に限った話になりますが、12月の合格発表で惜しくも不合格となった受験生は自身の不合格だった過去問を徹底的に分析しましょう。

私もそうでしたが、自分が不合格だった過去問はもう二度と見たくないものです。しかし、本試験という異常な緊張感の中、試験会場で受けた唯一無二のものであり、合格へのカギは不合格だった過去問に必ず埋まっています。できない自分に目を向けることが合格への第一歩となりますので今一度解きなおして敗因分析をしましょう。

また、資格試験でよく過去問は出題傾向の分析に活用するというのを聞きますが、はじめに述べたとおり、税理士試験の場合は試験委員の個性が強いので出題傾向の分析という点では過去問の重要性はあまり高くないと思います。

試験委員別の出題傾向はあまり意識しなくても、直近2、3年で同じ試験委員の過去問を解けば自然と把握できると思います。


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