【会計士合格体験記】高3から勉強開始。毎日23時近くまで大学図書館や自習室で勉強し、関西学院大学在学中に合格!


さこ
(21歳、関西学院大学3年)

〈受験情報〉
学習スタイル:CPA会計学院(通学・通信併用)
受験歴:2023年12月短答→2024年8月論文
▶トップ画像はさこさんが長い勉強で愛用してきたシャーペンと電卓(本人提供)

試験の直前に体調を崩すも合格を勝ち取る!

はじめまして。関西学院大学商学部のさこと申します。
現在は21歳の大学3年生で、18歳の高校3年生の12月にCPA会計学院の通学通信併用コースで勉強を始めました。
この合格体験記を通じて私の実体験に基づいて本音ベースでお伝えできればと共います。

 まず、私は短答の前日は緊張して寝られず、さらに当日は風邪をひいてしまい身体的にかなり厳しい戦いを強いられました。
論文期もストレスで勉強するのが大変でしたが何とか合格をつかみ取ることが出来ました。

高3で将来を真剣に考えた結果、会計士を目指すことに

私が会計士を目指したきっかけは、高校3年の時に、大学の進学などを含めて「将来自分が何をしたいか」について真剣に考えたことです。
「私自身に何か強みが欲しい」と考え、「それならば資格を取ることが一番強みを得られそう」と思いました。
大学は自由な時間が多いことを知り、「その時間を使って何か難関資格を取ろう」と決めました。

当時は未成年で、知識や経験も乏しかったので、「将来の選択肢をできるだけ今から狭めたくない」という気持ちがありました。
そういった中で、会計士という資格が、自分が考えていた要件を満たす最善の資格だと思い、目指すことにしました。

大学は推薦。勉強方法がわからず四苦八苦するも、勉強量では誰にも負けない!

私は大学に推薦で入学したということもあり、勉強の方法を知りませんでした。

そう言った意味では数多くの失敗をし、成績も伸び悩みました。
したがって、当初どういった勉強方法であったか、それがどういった方法へ改善することにより成績が上昇していったのかをお伝えできればと思います。

ただ、とにかく勉強量は誰にも負けなかったと自負しています。

会計士試験の一番と言ってもよい難しいポイントは勉強を継続できるかだと思います。
私も含めて多くの方が大学生ということを前提にお話すると、やはり高校生までと違って予備校に行くのも自由であり、また勉強しなくても先生や親などに言われることもほとんどないと思います。

そう言った中で、大学の周りの友人は、会計士を目指していない人も当然います。
そういった人からの、遊びの誘惑が勉強への大きな阻害要因となります。
実際に、一緒に会計士の勉強を始めた友人もこういった誘惑に負けてあまり勉強する時間が取れず、なかなか受からなかったり、残念ながら撤退してしまったりしています。

私は出来るだけ友人とは遊ばず、勉強することを毎日のルーティーンとしました。
大学の授業がある日は、大学の授業以外図書館や自習室に夜の23時まで残り勉強し続けました。
大学のない日は、CPAの自習室に最後の22時半まで残って勉強していました。

ここで大事なのは、これを毎日続けることだと思います。
私も始めはしんどいと思っていましたが、慣れは怖いもので途中から逆に残らないと違和感を覚えるようにまでなりました。
何となく勉強したくない日もありましたが、そんな日でもとりあえずCPAに行きました。
行けばCPAで勉強している人がたくさんいるため、自分も負けないようにやる気を出して勉強できました。

余談ですが、最後まで残って勉強していると、意外と友人ができたりもします。
長期的な勉強では、メンタルも大事です。
勉強に支障が出ない程度に、よきライバル関係となるような友人関係を持っておくと、勉強のモチベーションにつながると思います。

勉強方法

本題に戻りますが、私の受験生活においてどういった勉強方法を取っていたのかを時系列順にお伝えできればと思います。
私は高校3年の1月から勉強を始めましたが2,3日に一回は勉強をさぼっていました。

しかし大学1年の4月に本格的に毎日勉強を開始し、1年の12月短答はお試しで当然不合格。
2年の5月短答も普通に不合格(53%)、2年12月短答にようやく合格(80.4%)して、そのままの勢いで3年8月論文に合格しました。

最初の5月短答は失敗

まずは、2年5月短答までの勉強について紹介します。
私は勉強を開始しテキストや講義の量に驚きとにかく早く一周しようと思い、毎日2,3コマずつ見ていくというかなり早いスピードで講義を消化していました。
すると、講義の終わらせることに終始してしまい復習が疎かになってしまいました。
一週間前に勉強したことやなんなら昨日に勉強した内容をあまり覚えていない状態となってしまっていました。

そうすると、もちろん答練も基礎的な問題さえ満足のいく得点が得られない状態となっていました。
結果的にテキストを見直してもよく理解できなかったため、同じ講義を3回くらい見直すことになってしまいました。
これはやはり時間を大きく無駄にしてしまったと思いました。

今思い返すと、「なぜこういう会計処理をするのか」と考えながら、勉強することは大事だと思いました。
特にこういったことを考え続けると、論文の勉強がとても楽になると思います。
また毎講義ごとに復習し、しっかりと疑問点は解消させる、さらに今日勉強始める時に昨日勉強した内容を少し復習した後に今日の勉強することも重要だと思いました。そして、講義を一通り消化し終えると何周もテキストを回転させ知識を定着させました。

また、答練や問題集も解くことにより、本番レベルの問題にも対応できるようにしていきました。そして迎えた5月短答でしたが結果はボロボロでした。

失敗を活かして12月短答に向かう

反省点の一つは、知識の抜けが多かったことです。

毎回の答練で、自分の抜けていた知識が浮きぼりになりました。
そしてそれを一つずつ確実につぶしていきました。
また理解が浅かったこともあり、思考系の問題があまりとれていませんでした。
そこで先述したように、論点ごとになぜそういった会計処理や解き方をするのかという疑問を持つようにしてしっかりと落とし込んでいました。

さらに、管理会計論の時間戦略も含めて演習量が不足していたと感じていたことから過去の答練や過去問を解きまくりました。

また、私の場合、問題の間違いに偏りがあったりや一部だけなかなか覚えられないことが多かったため、効率的に勉強しようとそういったことをだけを書いた間違いノートのようなものを書くようになりました。
作った間違いノートは、本試験直前まで毎日見ました。

このような勉強方法により、最後の答練で初のA判定を取ることができ、そのまま勢いで短答も合格しました。

短答式本番のコンディションは最悪。それでも合格

ちなみにですが上述のように短答の本試験の前日は緊張で寝られず、さらに当日は風邪をひいてしまい微熱もありながら試験を受けることになったためとても大変でした。

その時は最後の財務会計論が試験科目の中で一番大事だと思ったためその前に企業監査は出来るだけ早く解き終わらせ体力温存のために寝ていました。
このような最悪な状態であっても、実力さえしっかりとあれば合格することができると改めて思いました。
私と同じような状況に仮になってしまった方がいても、諦めずに最後の財務会計論まで解き終えて欲しいと思います。

論文対策について

論文の勉強は、短答と比べて解法の暗記では解けないような思考力が問われる問題が多く、考えることが好きな私にとっては逆に楽しく勉強でき答練や模試の成績も良かったです。
しかし、受験生活も長期化してきた中で精神的にはかなりきつい時期でした。
私はもともと大学で一人暮らししていたため友人はいたものの孤独に勉強する時間も多かったためかなりしんどかったです。

そこで私は3年の春は大学の授業を一切取っていなかったということもあり、思い切って実家に帰って半年くらい勉強していました。
やはり両親が家事をしてくれ、孤独感もなくなったためとても精神的に楽でした。

論文の勉強としては、まず財務会計論と管理会計論の計算は答練ぐらいしか復習する時間がありません。
したがって、短答の時の力を信じて論文に挑むことになると思います。しかし他の受験生も同じような感じなので過度に心配する必要もないと思います。

論文では新たに加わる科目である租税法と経営学で好成績を取ることが、合格する上でも重要だと思っています。
私は早めに租税法と経営学仕上げて得意科目にしました。この2科目は努力の成果が報われやすいので得意科目にすることをお勧めします。

また、企業法と監査論は条文や監基報が大事になるので日々の勉強でしっかりと法令基準集をこまめに使うことをお勧めします。
私は、最後の模試直後から論証の暗記にしっかりと時間を使えるようにそれまでに理解や計算の部分を完璧にしたため余裕をもって論文に合格できたと確信しています。

また、短答合格直後は論文の勉強は12月合格だから時間的な余裕があるだろうと少し舐めていましたが、講義の消化や答練で時間の余裕は全くありませんでした。
しかし、しっかりと勉強すれば短答よりは合格しやすいと勉強しながら実感した次第です。

最後に

最後に、この会計士試験は長期間の勉強です。
しんどいと感じることも多々あると思います。

ただ、目指し始めたからには、短期間で合格できるようにできるだけ毎日継続して勉強すると、意外とあっという間に合格を掴み取れます。

最後まで見て下さりありがとうございます。

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